紙の本のご案内
- 「エウロパの海」で発行している本をご案内します。画像をクリックすると、試し読みのページに移動します。
- 通販は、BOOTHにて承っております。
新刊

エウロパ、あるいは、こおれる海の断章
Coming soon…
既刊

『花のゆくえ』
2019年11月発行 B6/本文178P/800円
僕は、この星でただひとりの、
「在来生物の研究者」だ。
人間は、入植するとすぐ、この星の森を焼き払った。それが開拓で、それが人々を救うことで、それは間違っていなかった。僕はただ、その正しさに殺された植物の痕跡を、求めずにはいられなかった。
――遠い小さな星に咲く、白い花をめぐる旅の物語。『弓と空』以来の長編SF小説です。

…and I’m happy.
2019年9月発行 B6/本文36P/300円
『僕は、ワタリガラスの言葉が聞きたかった』
”かつて、一羽のワタリガラスが、太陽をさらっていったという”――遠い北国の伝承を胸に、「僕」はとある少数民族の村を訪ねる。
切り立った山、一面の雪原….、彼らの世界を形作る言葉を求めて「僕」は現地ガイドの英国人・コニーや、村の人々と、ほんの数日をともに過ごす。その、わずかな時間の記録。

ネクタリスの海底(うなぞこ)
2019年6月発行 CDブックレット/16P/300円
月は、それ自体で完結した絶対的な「何か」だったーー。月の海に消えた研究者と、彼女を待つ助手の短い記録。斉藤羊さんの写真とともにお送りします。

「Farewell, My Last Sea」
2018年9月発行 文庫/120P/600円
『この深い場所に辿り着いたものにしか通じない言語があるのかもしれない。
地上とは似て非なる、特別な言語が。』
アンソロジーや合同誌などへの寄稿作品を中心に、「海」に関する作品を集めた再録集です。深海の研究所を舞台にした「See you in 3,600,000,000 years.」、遠い星で生命の痕跡を求める人々の記憶を辿る「人魚がいた海で」等、SF色の強い作品を中心に、7作品を収録しています。

「弓と空」
2017年9月発行 B6/284P/900円
『筆者であるこの僕は、本稿がデジタライズされることを望まない。情報ではなく物質として、読者の手に触れることを期待する。』
物質を捨て、すべてを情報化することで実現した理想郷。しかしその世界に馴染めない「僕」は、棄てられた物質の世界を渇望する日々を送っていた。
「弓」「空」と題された2冊のノートが語る、
この世界の最後で最初の物語。
※書影:グレーの植物の部分はエンボスです(印刷ではありません)。

「ペルセウスの旅人」
2017年8月発行 文庫/176P/600円
雪で足止めされた「僕」が森で出会ったのは、銀色の髪の青年だった。彼が、雪がやむまでの退屈しのぎにと語った、遠い星の物語。
星の旅人・ローレンと、少年ユーサリ、そしておしゃべりなフクロウの、長くあてのない旅のお話。Twitterでお題を募集し書かせていただいた掌編と、「Milkomeda」(2014年発行)に収録した物語を再構成しました。

フリンジラ・モンテ・フリンジラ
2016年9月発行 B6/54P/300円
ねえ、ひとりで生きていこうなんて、思ってはいけないんだよ。それは君が思っているよりずっと、簡単なことだから。
家庭教師の青年と、裸足の少年と、一羽のカラスのお話。
雪、融け、芽吹き、繁り、そうして、季節が巡れば、やがて終わってゆく物語。
(表紙 写真:斉藤羊/モデル:化石)
頒布終了した本は、こちら。