三等三角点「渡場」を撮影したあと、二等
三角点「荒濱」を探しに車を走らせました。
阿武隈川の土手沿いに（県道１２３号線）下
流方向に進むと、やがて道は集落の中に入り
ます。荒浜港から続いている家並みで、亘理
町立荒濱小学校もここにあります。これまで
の経験から、町中にある三角点は探しにくい
ということが分かっていたので、車をゆっく
りと走らせながら、左右に目を配りますがな
かなかそれらしいものは見つかりません。空
き地に車を停めて点の記や地図を見たり、集
落の中を車でぐるぐる走ったりしているうち
にやっと見つけました。県道から細い道に少
し入ったところにありました。
　住宅地図で見ると、この辺りの集落は県道
１２３号線に沿って、まるで宿場町のように
縦に並んでいますが、ｓ子から細い道を少し
入ると、民家の裏は水田地帯になっています。
そこを用水路が流れていて、三角点はそのほ
とりにあります。県道から民家の敷地分くら
いの距離を置いて、ほぼ平行に水路が流れて
いるのですが、道度同様に９０度向きを変え
ている、その頂点の部分に三角点がありまし
た。すぐとなりには何かの作業所のような建
物があり、三角点の回りにはゴミのようなも
のが散乱していました。あまり大事にされて
いない感じでした。点の記の記述によれば、
明治３０年に埋標したものを昭和６１年に移
設したようですが、標石自体は古いものをそ
のまま使っているようで、表面がかなり風化
していて、文字も全く読めませんでした。狭
い道に車を停めたので、急いで写真を撮って
その場を離れました。