愛宕山    2006年 7月30日

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	所在 宮城県岩沼市大字志賀字長峰79 
	基準点コード 5740-16-4401	二万五千分の一地形図名 岩沼
	緯度 38°7′18″.1909		経度 140°47′53″.9485
	標高 291.15m
	選点 明治30年 5月19日	埋標 明治30年11月12日

山頂の鳥居と祠、左は無線中継所の建物
 この三角点は、柴田町と岩沼市の境界に
ある愛宕山の山頂にあります。ここには旧
建設省(現国土交通省)の無線中継所があ
るため、そのメインテナンスのための車道
が通じています。実は昨年もこの三角点を
探しに出かけたのですが、下調べが不十分
で登り口が分からず、途中で断念しました。
今回はネット等で十分に調べてから出発し
ました。柴田町側の中腹に「雨乞いイチョ
ウ」という国指定の天然記念物があり、そ
れが目標になります。
 東北自動車道を村田ICで降り、村田町
の市街地の方向に進みます。市街地を抜け
たところで左折(東方向)し、小さな峠を
越えて柴田町の入間地区にはいると、雨乞
いイチョウの案内標識が所々に見られるよ
うになります。道はやがて車が1台がやっ
と通れるくらいの狭い山道になります。そ
れでも舗装はしてありますし、勾配もさほ
どきついところはありません。実は一段と
細い道に折れるところ(林道から山頂へと
通じるメインテナンス路への分岐点)で、
一度引き返そうかと迷いました。なにしろ
細い道なのです。それにあまり通る車が無
いらしく、アスファルトの上には落ち葉が
厚く積もっていたり、さらには苔が生えて
いたりするような状態なのです。せっかく
来たのだから、ということで、慎重に運転
しながら登ることにしました。実際に走っ
てみたら、さほど大変なところもなく、無
事山頂に着きました。ビクビクしながら運
転していたので、雨乞いイチョウは見落と
してしまいました。
 山頂には車が数台停められるスペースが
あり、鳥居と祠(愛宕神社です)、それに
無線中継所(まだ「建設省」と表示してあ
りました)がありました。また、山頂南側
の駐車スペースの端にはベンチがあり、そ
の脇にはゴミ箱や吸い殻入れまでありまし
た。さらに、以前二等三角点「二木」(仙
台市若林区)のところで見た、対空標識も
設置してありました。
 三角点は、祠の背後のやや小高くなった
ところの草むらの中にありました。すっか
り草に埋もれており、国土地理院の標柱も
無いので、探すのにやや手間取りました。
 山頂の南側が開けており、晴れていれば
さぞよい眺めなのでしょうが、あいにくの
曇り空にもやがかかっていて、あまり遠く
は見えません。帰りの運転が心配なので、
早々に引き返すことにしました。
 帰りは来た時よりも慎重に車を運転して
山を降りました。そのためか、今度は「雨
乞いイチョウ」を見つけることが出来まし
た。メインテナンス路から林道に入ってす
ぐの所です。近くに民家が1軒あります。
車を停めて写真を撮りました。「雨乞い」
という名前が付いているので、向かしここ
で雨乞いの神事か何かが行われたのか、と
想像していましたが、どうもこの辺りの地
名のようです。雨乞い地区の大イチョウと
いうだけの意味のようです。しかし、なぜ
雨乞いという地名なのか、という疑問は残
りますが。



		

山頂の無線中継所のアンテナ

山頂にあった対空標識

三角点のアップ、草に埋もれています

中腹にある雨乞いイチョウ

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