鹿狼山    2006年 7月29日

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	所在 福島県相馬郡新地町大字杉ノ目字飯樋55 
 
	基準点コード 5640-66-3901	二万五千分の一地形図名 丸森
	緯度 37°51′41″.7093		経度 140°51′41″.3208
	標高 429.93m
	選点 明治30年 5月30日	埋標 明治30年10月14日

登山口のアジサイ
 天気が悪かったし、午後からあるイベ
ントに出席しなければならなかったので、
あまり遠くない里山にでも行ってみよう
か、と思いたちました。どこにしようか
あれこれ考えましたが、宮城県丸森町と
福島県新地町の境界にある鹿狼山に登る
ことにしました。
 この山は丸森町と新地町の両側から登
路がありますが、高速道路(仙台東部道
路)でかなり近くまで行ける福島県新地
町側の登山口化か登ることにしました。
 亘理ICで高速道路を降り、国道5号
線を南下します。やがて県境を越え、新
地町の市街地に入りますが、常磐線新地
駅前の十字路を西に曲がると、あとはほ
とんど道なりです。所々にあんない標識
があり、道に迷うことはないでしょう。
登山口には10時15分頃に着きました。
家を出たのが9時20分頃でしたから、
1時間かからないで着いたことになりま
す。登山口にはかなり広い駐車場があり、
トイレもありました。さらに温泉もあり
ました。鹿狼温泉だそうです。途中に親
切な案内標識があったのは、この温泉の
おかげかもしれません。

 身支度を整え10時20分頃に歩き出
しました。登り始めてすぐに道は3つに
分かれています。右は沢を渉って「眺望
の森」コース、山頂まで1.6kmで所
要時間は40分だそうです。左が「樹海
の森」コース、山頂まで1.1kmでこ
ちらの所要時間も40分とありました。
真ん中話沢沿いの平坦な道で、すぐ砂防
堤で行き止まりのようですが、両側に無
数のアジサイが咲き乱れています。つま
り、真ん中の道は登山道ではなく、アジ
サイを観賞するための遊歩道なのでした。
 さて、どちらから登ろうか、少しの間
考えましたが、結局左手の樹海の森コー
スにしました。距離が長くて所要時間が
同じ、ということは傾斜が緩やかだから
だろうと思ったのです。
 樹海の森コースは、はじめは杉の植林
帯を行く折り返しの道で、さほど急なと
ころはありません。よく整備された(さ
れ過ぎた)幅広い道で、とても歩きやす
く感じました。半分ほど登って周りが雑
木林になる頃から道幅は狭くなりますが、
歩きやすさは変わりません。やがて尾根
に出て道はほとんど平坦になります。眺
望の森コースとの合流点を見送って、鳥
居をくぐれば山頂の鹿狼神社が見えます。
石段を何段か登ると山頂到着です。ちょ
うど11時に着きました。案内板のコー
スタイム通りでした。
 山頂の北側に鹿狼神社が石造りの基壇
の上に立てられて降り、南側は緩やかに
傾斜した草地になっています。社殿の脇
にはコンクリート製の椅子とテーブルが
二組あり、三角点もその近くにありまし
た。早速写真を撮り、少し時間は早かっ
たのですが、昼食にしました。周りはガ
スで全く眺望はありませんが、上空の雲
の切れ目から時折日が射してきて、非常
に蒸し暑く感じました。
 昼食後、あたりを歩き回っているうち
に変なものを見つけました。○○県知事
登頂記念の巨大な石碑です。とても大き
なものなので、最初から目には入ってい
たのですが、それが何であるかは気に留
めていなかったのです。あらためてよく
見ると、上部が申し訳程度の方位盤には
なっていますが、某知事の名前の方が大
きく書いてあります。「何だ、これは?」
という感じです。こんなものを立てるほ
ど登山が困難な山でもあるまいに、そも
そも予算はどこから出たのでしょうか。
無粋極まりないしろものです。
 下山は、眺望の森コースを選びました。
やはり思ったとおり、樹海の森コースよ
りも若干傾斜が急でした。
		

山頂の鹿狼神社

三角点と鹿狼神社

三角点のアップ

下山時に見たヤマユリ

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