大高森    2006年11月 3日

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	所在 宮城県東松島市大字宮戸字大高森1 
	基準点コード TR25741410201	二万五千分の一地形図名 小野
	緯度 38°20′26″.2512		経度 141°9′8″.8728
	標高 105.22m 
	選点 昭和47年 2月 8日	設置 昭和47年 2月10日
	旧設置	明治40年12月 2日

登山道から 木の隙間から松島湾が見えます
 この三角点は、東松島市(旧鳴瀬町)の
宮戸島にある大高森の山頂にあります。宮
戸島は、島とは言っても野蒜海岸から海を
渡る橋でつながっており、車(県道27号
線)で到達可能です。また、登山口付近に
は縄文資料館や遊覧船乗り場などもあり、
観光客の多いところです。大高森自体も遊
歩道などが整備され、気楽に歩けるハイキ
ング・スポットになっています。

 登り口の駐車場から30分ほどの歩きで
山頂に着きます。登山道としては幅が広く、
随所に階段なども設置されて、非常に歩き
やすい道です。道の両側は基本的に雑木林
ですが、ツバキやタブの木などの常緑樹が
目立ちます。やはり海辺で暖かいせいなの
でしょうか。
 山頂には四阿と展望台があり、松島湾が
よく見えます。空気が澄んでいれば、金華
山から蔵王連峰まで見えるでしょう。三角
点は四阿の北側にありますが、標石はかな
り新しいようで、南面上部の「二等」の文
字が左書きになっています。点の記で確認
したら、選点と設置は昭和47年になって
いました。旧設置明治40年という記述が
あるので、おそらくいくらか場所も移動し
ているのかもしれません。海辺であるため、
気象条件は厳しいと思うのですが、やはり
設置が新しいためか、標石の状態はかなり
よいように思われます。

 快晴の祝日とあって、山頂には次から次
へとハイカーが到着します。皆展望台から
の絶景を楽しみ、一休みして降りていきま
す。私もひとときをぼーっとして過ごして
いましたが、ふと見ると四阿の南側に三角
点によく似た標石があります。近づいてみ
ると何か文字が刻んであります。だいぶ風
化が進んでいて、読みにくいのですが、何
とか「測點 第八号 宮城縣」と書いてあ
るのが分かりました。ここでやっと、以前
にネットでこれを見たことがあったことを
思い出しました。宮城県が設置したもので
はあるのでしょうが、時期や目的等につい
ては分かっていません。「第八号」とある
からには、他の場所にも同様なものがある
のでしょうか。そのうち調べてみようと思
います。
		

三角点、背景は松島湾

三角点のアップ

松島湾の風景

謎の標石「測貼」

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