大関平    2008年 8月 2日

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	所在 福島県二本松市大字永田字長坂国有林12林班 
	基準点コード TR25741518401	二万五千分の一地形図名 安達太良山
	緯度 37°37′16.0488  	経度 140°17′16.3358 
	標高 1699.61m
	選点 明治33年 4月24日	埋標 明治33年 9月17日

登山道途中の休憩スポット

 この三角点は、福島県の安達太良山の山
頂にありますが、点名は「大関平」となっ
ています。この名前の由来は、あちこち調
べてみましたがわかりません。二本松市内
に大関という地名はありますが、関係はな
いようです。そもそもこの三角点のあるの
は、安達太良山の山頂の岩峰の上ですから、
「平」では全くありません。
 さて、安達太良山に登るには、いくつか
ルートがありますが、この日は安達太良ス
キー場のゴンドラ(安達太良エクスプレス
というそうです)を利用する、一番のお気
楽コースを登りました。
 ゴンドラの乗り場は、小学生や中学生の
団体でいっぱいでした。福島県の小中学校
では、夏休みにこのような(登山など)活
動をする学校が多いのでしょうか。実は、
私は昼食を買い忘れてきて、いったん登山
口のスキー場に着いてから、麓の岳温泉街
のコンビニに戻ったのですが、そのためゴ
ンドラの乗り場には、小中学生たちがたく
さん並んでしまっており、出発は予定より
も大幅に遅れたのでした。
 ゴンドラ山頂駅について、身支度を整え
て歩き出したのは9時10分でした。初め
は緩やかな木道が続きます。すぐに薬師岳
山頂への分岐がありますが、帰りに寄るこ
とにしてそのまま進みます。道はやがて普
通の登山道になりますが、傾斜は依然とし
て緩やかです。よく整備された歩きやすい
道で、曇っていることもあって、汗もかか
ず快調に進むことができました。道はだん
だん傾斜が大きくなってきますが、急登と
言うほどではありません。そのうちに尾根
に出てあたりの灌木がまばらになってくる
と、あっけなく山頂に出てしまいました。
正確にいえば、山頂のふもとに出ました。
変な表現ですが、山頂大地にあるお椀を伏
せたような形に盛り上がった岩峰が上が、
本当の山頂なのです。早速登ってみました。
足場のしっかりした細い道がつけられてい
ますが、岩を手がかりすれば、どこからで
も登れそうです。途中に一か所鎖場もあり
ました。
 山頂には祠と二等三角点「大関平」があ
りました。撮影をして、しばらく風景を眺
めました。雲が多く、あまり眺望はよくは
なかったのですが、それでも火山特有の荒
涼とした風景を楽しむことができました。
 その後、山頂を降りて、さらに先へ進み
ました。牛の背から馬の背まで行って引き
返しました。後で調べたら、もう少し足を
伸ばして鉄山まで行けば三角点があったの
ですが、地図を持っていかなかったため、
そのことに気づかず、面倒になって引き返
したのでした。それでも巨大な噴火口であ
る「沼ノ平」をじっくりと見ました。こ
こは現在有毒ガス噴出のため、立ち入り禁
止になっています。それから来た道を戻り、
昼食は仙女平で摂りました。このころには
すっかり晴れて青空が広がっていました。
 余談ですが、私が中学生の時に、夏休み
に登山教室という行事があり、希望者だけ
が参加しましたが、2年生の時に登ったの
が、ここ安達太良山でした。岳温泉から安
達太良山、鉄山、箕輪山鬼面山、を通り、
野地温泉まで歩きましたが、今考えると、
かなりのハードスケジュールです。その時
にも今日と同じ風景を見ているはずですが、
よく覚えていません。ただ、雲海を見たの
はこの時がはじめてだったと思います。

		

山頂の祠と三角点

三角点のアップ

沼ノ平、毒ガス注意、立ち入り禁止です

山頂(北側から撮影)

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