三門山    2006年12月23日

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	所在 宮城県亘理郡亘理町大字逢隈神宮寺ヲフロ71−5
 
	基準点コード TR25740066601	二万五千分の一地形図名 亘理
	緯度 38°3′10″.9682		経度 140°49′54″.4815
	標高 204.93m 
	選点 昭和30年11月20日	埋標 昭和30年11月  日

崖崩れ
 この三角点は、亘理地累山地の北端に近
い三門山の山頂にあります。実は、昨年も
探しに来たのですが、登り口が見つからず、
角田側に回ってみても登れそうになく、あ
きらめて帰ったのでした。今回は、ネット
などから十分な情報を入手して、準備万端
整えてきたわけです。
 三門山の山頂は、点の記にもあるとおり、
亘理郡亘理町大字遇隅神宮寺ヲフロとなっ
ています。この「ヲフロ」とは一体なんで
しょうか。何とも奇妙な地名ではあります。
それはさておき、この山の登る道は、神宮
寺ヲフロではなく、もう少し北に寄った山
入というところにあります。ネットで調べ
たところでは、山頂のNTTの送信所のた
めのメインテナンス道路があるが、途中の
崖崩れで通行不能になっている、とのこと
でした。それならば歩いて登ろう、という
ことで、やって来たわけです。
 登路の入り口は簡単に見つけることが出
来ました。昨年探しに来たときも、ここを
通った覚えがあるのですが、車道というこ
と(昨年の時点でも車道があることは知っ
ていました)だけが頭にあって、未舗装の
小さな道が目に入らなかったようです。

 分岐の近くに車を置いて、ザックを持た
ずに未舗装の1.5車線ほどの道を歩き始
めました。小さな果樹園の間を通って、杉
林に入ると、あちこちに砂防堤があるのが
見えます。土砂崩れしやすい山なのかも知
れません。やがて森が途切れて開けた場所
に出ますが、道の両側は人工的に造成され
たような地形になっています。以前は水田
だったのかもしれません。ここで別れ道が
ありますが、道なりに右に進むとすぐに行
き止まりになりました。やむを得ず分岐ま
で戻って左の道を進むことにしました。道
は一応舗装されていましたが、落ち葉が分
厚く積もっていて、ふかふかとした感触で
す。本来車道であるため、傾斜も緩く、気
温が低かったこともあって、ほとんど汗も
かきません。冬枯れの木立の間からは、太
平洋が見えます。実に気持ちのよいハイキ
ングになりました。途中になんか初夏の崖
崩れの跡がありました。さほど大規模なも
のではなく、路面に積もった土砂の上を歩
いて渡れるくらいですが、車の通行は確か
に不可能です。
 山頂へは40分ほどで到着しました。こ
こにはNTTの送信所があり、大きな鉄塔
が3つもそびえていました。山頂のほとん
どが送信所の敷地になっているらしく、周
りをフェンスで囲っています。そのフェン
ス沿いに歩いて三角点を探すと、送信所の
北東の方角の、小高い薮の中に見つけまし
た。夏だったら見つけにくかったかもしれ
ません。早速写真を撮り、すぐに引き返し
ました。と言うのは、この時点ですでに午
後3時近くになっていましたが、もうひと
つ二等三角点「船岡」にも行くつもりだっ
たからです。帰りはやや急ぎ足で歩き、登
り口の車に着いたときは午後3時半になっ
ていました。

		

登る途中、太平洋が見えました。

山頂の送信所

ブッシュの中の三角点

三角点のアップ

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