旧鳴瀬町（現東松島市）の小野の北方に
滝山（正確な山の名前は分かりませんが、
公園の名前からここでは「滝山」というこ
とにしておきます）という山があります。
標高１００ｍに満たない低山ですが、山頂
部一帯が公園（旧矢本町の仕事のようです）
として整備されており、お約束のサクラも
植えられてあります。二等三角点「寺山」
はここにあります。

　旭山の次にここを訪れたのですが、私の
あまり最新型とは言えないカーナビでも、
一発でここに来ることができました。現地
では結構知られた場所のようで、夕方近く
であったにもかかわらず、何人かの人が散
策を楽しんでいました。
　駐車場から少し歩くとすぐに円形の広場
がありますが、まだここは山頂ではありま
せん。北の方に１００ｍほど尾根を歩くと、
また円形の広場がありますが、こちらが山
頂です。中央にまるで円墳のような盛り土
があり、その中央に見慣れた白い標柱があ
りました。おそらくこの「円墳」は、この
山の山頂一帯が公園として整備された際、
広場を造るために山頂を削って平坦地にし
たものの、三角点の周りだけはそのまま残
したものなのではないでしょうか。また、
点の記によれば、この三角点は平成１５年
に低下による改埋処置をしていますが、そ
れは同年７月末に起きた宮城県北部地震の
ためと思われます。地震後、この公園はし
ばらく立ち入り禁止になっていますが、そ
の間にこの処理も行われたものでしょう。

　山頂の北側にコンクリート作りの立派な
展望台があり、私も登ってみました。なか
なかによい眺めで、航空自衛隊の松島基地
が一望の下に見渡せます。そう言えば、こ
の公園は自衛隊が工事をして、完成後矢本
町に寄付をしたものだそうです。公園のあ
ちこちに旧群や自衛隊関係者に関する記念
碑などがあるのは、その様な事情からなの
でしょう。