所在 宮城県刈田郡蔵王町字八山大刈田山国有林18林班 基準点コード 5740-04-9801 二万五千分の一地形図名 白石 緯度 38°5′5″.1863 経度 140°36′27″.1756 標高 799.49m
登山口付近からの青麻山 |
2007年8月26日改訂 <概要> この三角点は、蔵王連峰の東側にある青 麻山の山頂にあります。標高800m丁度 のさほど高い山ではありませんが、麓から 見ても二重式火山であることがはっきり分 かる形をしています。この山が出来たのは およそ200万年ほど前で、蔵王よりも古 い火山だそうです。また、江戸時代の画家、 谷文晁の「日本名山図会」にも載っていて、 古くからよく知られた山だったようです。 <アプローチ> 東北自動車道の村田ICから、遠刈田温 泉方面に進むと、蔵王町役場の少し手前に 信号のあるT字路交差点(県道12号線) があります。ここを左折して1kmほど進 むと、T字路があり、青麻山への案内標識 があります。ここを右折します。すぐに右 手に国指定の有形文化財建造物に指定され ている我妻家住宅が見えます。ここを過ぎ ると、間もなく青麻山への案内表示と右折 する道がありますが、見送ってそのまま直 進します。ここを曲がっても登山口に行け ますが、それは北コース登山口で、今回は 南コースを登ります。次のT字路にも案内 標識があり、ここを右折します。やがて舗 装はしてあるものの、狭くて曲がりくねっ た道になり、無線中継所に到着します。こ こが登山口です。他に四阿などもあり、車 を5〜6台停めるスペースがあります。 <登路> 始めは一旦降ります。200mぐらいで しょうか。やがて植林地と雑木林の境目を 緩く登るようになります。ネットで得た情 報によると、何年か前まではみちの両側が 雑木林だったようですが、今は左側がすっ かり伐採されて丸坊主です。何とも痛々し い風景です。杉の苗が植林されていました が、今どききちんと管理できるのか疑問に 思いました。 200mごとに標識があって、あとどの くらい歩けば山頂に着くのかが分かるよう になっており、なかなかに親切な道です。 支尾根上の道が終わって本峰に取り付くと、 急斜面を左にトラバースしながら登るよう になりますが、これがかなりの急登です。 やがて、主尾根に出て道がほぼ直角に右折 し、後は山頂まで一直線の登りになります。 この曲がり角の所に大きな岩があって、 絶好の眺望ポイントになっています。この 日はよく晴れていたので、吾妻連峰が見え ました。吾妻小富士のウサギ形の残雪も見 えました。眺望を楽しみながら一息入れる と、山頂まではあとわずかな登りです。傾 斜もだいぶ緩くなりました。 <山頂> 山頂はかなり広い草地になっており、何 人かの登山者が休んでいました。山頂の中 央部やや西側に祠があり、青麻神社だそう です。本来はこれが刈田嶺神社なのだそう ですが、今は麓の蔵王町宮に移されていま す。蔵王の刈田岳に奥宮があり、遠刈田温 泉に里宮がある刈田嶺神社とは全く来歴が 異なり別物のようです。かつてこの山は大 刈田嶺と呼ばれていたそうです。 祠の後(西側)に道がありますが、これ は青麻山と双耳峰を成すアケラ山へ続く道 です。アケラ山の方が少し高いのですが、 今回はパスしました。 三角点は祠のすぐそばにありました。写 真を撮った後、眺望を楽しみながら昼食を 摂りました。東側が開けていて、遠く、太 平洋まで見えました。 |
三角点のアップ | |
山頂からの眺め | |
山頂の祠 | |