青麻    2006年 4月22日

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	所在 宮城県刈田郡蔵王町字八山大刈田山国有林18林班 

	基準点コード 5740-04-9801	二万五千分の一地形図名 白石
	緯度 38°5′5″.1863		経度 140°36′27″.1756
	標高 799.49m

登山口付近からの青麻山
2007年8月26日改訂
<概要>
 この三角点は、蔵王連峰の東側にある青
麻山の山頂にあります。標高800m丁度
のさほど高い山ではありませんが、麓から
見ても二重式火山であることがはっきり分
かる形をしています。この山が出来たのは
およそ200万年ほど前で、蔵王よりも古
い火山だそうです。また、江戸時代の画家、
谷文晁の「日本名山図会」にも載っていて、
古くからよく知られた山だったようです。

<アプローチ>
 東北自動車道の村田ICから、遠刈田温
泉方面に進むと、蔵王町役場の少し手前に
信号のあるT字路交差点(県道12号線)
があります。ここを左折して1kmほど進
むと、T字路があり、青麻山への案内標識
があります。ここを右折します。すぐに右
手に国指定の有形文化財建造物に指定され
ている我妻家住宅が見えます。ここを過ぎ
ると、間もなく青麻山への案内表示と右折
する道がありますが、見送ってそのまま直
進します。ここを曲がっても登山口に行け
ますが、それは北コース登山口で、今回は
南コースを登ります。次のT字路にも案内
標識があり、ここを右折します。やがて舗
装はしてあるものの、狭くて曲がりくねっ
た道になり、無線中継所に到着します。こ
こが登山口です。他に四阿などもあり、車
を5〜6台停めるスペースがあります。

<登路>
 始めは一旦降ります。200mぐらいで
しょうか。やがて植林地と雑木林の境目を
緩く登るようになります。ネットで得た情
報によると、何年か前まではみちの両側が
雑木林だったようですが、今は左側がすっ
かり伐採されて丸坊主です。何とも痛々し
い風景です。杉の苗が植林されていました
が、今どききちんと管理できるのか疑問に
思いました。
 200mごとに標識があって、あとどの
くらい歩けば山頂に着くのかが分かるよう
になっており、なかなかに親切な道です。
支尾根上の道が終わって本峰に取り付くと、
急斜面を左にトラバースしながら登るよう
になりますが、これがかなりの急登です。
やがて、主尾根に出て道がほぼ直角に右折
し、後は山頂まで一直線の登りになります。
 この曲がり角の所に大きな岩があって、
絶好の眺望ポイントになっています。この
日はよく晴れていたので、吾妻連峰が見え
ました。吾妻小富士のウサギ形の残雪も見
えました。眺望を楽しみながら一息入れる
と、山頂まではあとわずかな登りです。傾
斜もだいぶ緩くなりました。

<山頂>
 山頂はかなり広い草地になっており、何
人かの登山者が休んでいました。山頂の中
央部やや西側に祠があり、青麻神社だそう
です。本来はこれが刈田嶺神社なのだそう
ですが、今は麓の蔵王町宮に移されていま
す。蔵王の刈田岳に奥宮があり、遠刈田温
泉に里宮がある刈田嶺神社とは全く来歴が
異なり別物のようです。かつてこの山は大
刈田嶺と呼ばれていたそうです。
 祠の後(西側)に道がありますが、これ
は青麻山と双耳峰を成すアケラ山へ続く道
です。アケラ山の方が少し高いのですが、
今回はパスしました。
 三角点は祠のすぐそばにありました。写
真を撮った後、眺望を楽しみながら昼食を
摂りました。東側が開けていて、遠く、太
平洋まで見えました。



		

三角点のアップ

山頂からの眺め

山頂の祠

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