烏帽子   2005年 7月 2日

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	所在 宮城県柴田郡川崎町
	基準点コード 5740-23-7701	二万五千分の一地形図名 笹谷峠
	緯度 38°14′4″.8122		経度 140°28′15″.2576
	標高 1146.42m

振り返ると笹谷峠
 笹谷峠の駐車場に車を置き、北側の峰
に登り始めました。何度も折り返しなが
ら高度を上げていく急坂で、結構きつい
登りです。雲は多いのですが晴れており、
眺望は抜群でした。しかしなにしろ暑い。
汗が歩くたびにポタポタ落ちるのが分か
ります。時々立ち止まって息を整えます
が、振り返って見ると笹谷峠が一望でき
ます。山形側も仙台側も遠くまでよく見
え、すばらしい眺めでした。
 急坂を登りきると、やや広い台地上の
草地があり、展望台のようになっていま
す。一組の老夫婦がのんびりと昼寝をし
ており、もう一人、単独行のお年寄りが
昼食を摂っていました。私もここで少し
休息をし、水分を補給した。話し声が聞
こえてきたので、振り返ると、中年男性
の二人組が展望台に到着した。結構登山
者は多いようです。
 充分休んだところで、ハマグリ山に向
かって出発しました。少しだけ下って登
り返すと、ハマグリ山の山頂に続く平坦
な尾根に出ます。三角点はこの尾根状の
登山道の傍にありました。ハマグリ山の
最高点ではなく、南に伸びた尾根の途中
にあります。現在周りは笹薮で見通しは
利きません。かつての三角測量の時には、
やぐら(高さ4mぐらい)を建てたはず
なので、これでも見通しは十分だったの
でしょう。写真を撮って山頂に向けてま
た歩き出しました。

 ところで、この点名はなぜ「烏帽子」
なのでしょうか。この三角点には、点の
記が作成されていないので、確かなこと
は分かりませんが、選点は明治時代のは
ずです。おそらく旧点の記は存在するの
でしょうが、新しいものが未作成なのだ
と思われます。明治時代に三角点を設置
した測量技師たちは、その場で土地の人
たちに聞いて点名を決めたそうです。そ
のため、現在の地名とは一致しないこと
が多い、といわれています。また、この
三角点のある峰は、現在はハマグリ山と
呼ばれていますが、この名はもともとは
現在の山形神室岳を指す名前だったそう
です。となると、現在のハマグリ山はな
んと呼ばれていたのでしょうか。その答
えが烏帽子山だったのかも知れません。
		

縦走路脇の草むらにあります

割合に新しいように見えます

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