実は、前日にもこの三角点を探したの
ですが、見つかりませんでした。点の記
から、住吉台団地の南側の崖の縁にある
のは分かっていたのですが、二つある遊
水池のうち、西側の方の近くばかり探し
ていたので見つからなかったのでした。
てっきり遊水池は一つだと思い込んでい
たのです。家に帰ってから、もう一度地
形図と点の記をよく見たら、遊水池がや
や東寄りにもうひとつあることに気付き
ました。さらに、住宅地図によって、こ
ちらの方が住所（住吉台東一丁目）で、
点の記の記載とあっていることも確かめ
ました。
　ところで、二万五千分の一の地形図を
見ていて、もうひとつのことに気付きま
した。それは、三角点「萩坂」の位置が、
実際にある（はずの）ところから北西に
４００ｍぐらいずれて記載されている、
ということです。しかし、点の記をよく
見たら簡単にその訳が分かりました。地
形図にあるのは、旧点の位置だったので
す。平成９年に移設する前の位置がまだ
地形図に残っているのでした。おそらく、
団地の造成に伴ってのものと思われます。

　さて、この日は前日の失敗を教訓にし
て、まっすぐ東側の遊水池の方に、向か
いました。すると、道路脇の空き地の端
に、白い標柱が簡単に見つかりました。
昨日あれほどうろうろしたのに、と若干
腹が立ちました。くれぐれも資料はきち
んと読みましょう。三等三角点の地下埋
設型は初めて見ました。前夜に降った雪
をかき分けて、コンクリートのふたを開
けてみると、中もかなり大量の土が入っ
ていて、標柱はほんの少しだけ頭を出し
ています。文字もほとんど土に隠れて見
えませんでした。あまりよい写真は撮れ
ませんでしたが、仕方がありません。