亀ヶ森    2005年12月17日

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	所在 宮城県仙台市太白区茂庭字中ノ森4−1
	基準点コード 5740-26-5101	二万五千分の一地形図名 仙台西南部
	緯度 38°13′17″.6174		経度 140°45′33″.8937
	標高 295.33m

夏ならば三角点は薮の中でしょう
 仙台市太白区の赤石地区に、高さのよく
そろった山が3つ並んでいます。赤石三山
と呼ばれており、東から亀ヶ森、中ノ森、
鹿ノ上山という名が付いています。このう
ち、亀ヶ森はかつては一番高かったのです
が、砕石の採取で山頂部から削られてしま
い、40mも低くなってしまいました。将
来は消滅するようです。また、西端の鹿ノ
上山は、杉の植林地が山頂まで達していて、
現在は登山道がありません。というわけで、
現在は中ノ森が赤石三山中唯一の登れる山、
ということになります。
 三等三角点「亀ヶ森」は、現在中の森の
山頂にありますが、もともとは隣の亀ヶ森
にあったものを昭和54年に移転したもの
です。ちなみに、亀ヶ森にあったもともと
の三角点はが明治31年の選点です。
 中の森の登山口は、赤石橋の所の十字路
を北側に入って、生出小学校赤石分校を迂
回するようにして北方向に向かえば、民家
の裏手にある登山口に行き着きます。私有
地ですが、車2〜3台分の駐車スペースと
鳥居があり、道が竹林の中に続いています。
竹林を過ぎると、杉の植林地の中の直登に
なりますが、これも長くは続きません。や
がて、古びた社務所のような建物を通りす
ぎると、雑木林の中を納戸も折り返して登
る道になります。道は狭いところはありま
すが、危険なところはありません。ただ、
この日は落ち葉が道を隠していて、慎重な
足はこびが必要でした。入り口の鳥居から
頂上までは30分くらいで到着します。こ
の日は天気が良く、眺望抜群だったためで
しょうか、途中でも10人ぐらいの人とす
れ違いましたが、頂上にも女性のパーティ
が陣取って昼食(おしゃべり)の最中でし
た。
 三角点は、山頂広場を西に20mぐらい
進んだところにあります。冬なので周りは
ほとんど裸地になっていましたが、夏なら
ば薮の中かもしれません。標石は隣の亀ヶ
森からそのまま移設して埋設したようで、
かなり古びています。
 山頂の北側には、大木に囲まれて7つの
祠が並んでいます。愛宕神社や八雲神社な
どの文字が見えます。そう言えば、この中
ノ森は、愛宕山という別名を持っています。
 先にも触れたとおり、この日はめったに
ないほどの好天で、蔵王連峰や青麻山が間
近に見えました。それでも、午前中と比べ
るとやや雲が出てきており、夕方を待たず
に眺望は雲に遮られてしまいそうでした。
昼食を摂り、写真を撮って下山することに
しました。
		

三角点のアップ

大木に囲まれた7つの祠

登山道の様子です

南側からの中ノ森

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