鬼面山    2010年 8月 8日

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	所在 福島県耶麻郡猪苗代町若宮字吾妻山194林班え小 

	基準点コード 5740-04-9801	二万五千分の一地形図名 安達太良山
	緯度37°39′42.6895 		経度 140°16′40.2558 
	標高 1481.56 m
	選点 明治34年5月28日 埋標 明治34年 8月15日

左が鬼面山、右は箕輪山です
<概要>
 この三角点は、安達太良連峰の最北端の
ピークである鬼面山の山頂にあります。標
高1482mほどですので、安達太良連峰
の主な4つのピークの中では、一番低い山
ということになります。ちなみに最高峰は
安達太良山ではなく、鬼面山のすぐ南にあ
る箕輪山です。不思議なことに、この最高
峰である箕輪山だけは、国土地理院の2万
5千分の一の地形図にその名の記載があり
ません(五万分の一の地形図にはあるよう
です)。箕輪山にも三等三角点があり、そ
の点名箕輪となっています。この箕輪山に
も、鬼面山に続いて登る予定だったのです
が、所用があって早く戻らなければならな
かったため、この次の機会に訪座を譲るこ
とにしました。また来る理由ができたとい
うものです。

<アプローチ>
 福島県道30号線(これは土湯トンネル
ができて、国道115号線の土湯バイパス
が開通するまでは、国道115号線だった
と思います)の土湯峠付近にいくつかの温
泉があります。その中の野地温泉の脇に登
山口があります。野地温泉には、少し離れ
て、2軒のホテルがありますが、その両方
に登山口があり、20分ほど登ったところ
で合流しています。この合流点は、他にも
横向温泉方面への道なども分岐しており、
旧土湯峠といわれています。藩政時代に会
津藩が開いたもので、会津地方と福島方面
を結んでいました。現在は、先述のように
登山道が何本か通っていますが、街道の道
型は残っておりません。すぐそばの空中を
高圧送電線が通っていますが、これがほぼ
かつての街道と重なっているそうです。

<登路>
 旧土湯峠から、東の方向に目を向けると、
鬼面山が,間近に見え、その右奥に箕輪山
が見えます。ほぼ水平な高原状の中をゆっ
たりと歩き始めると、やがて本格的な登り
になりますが、さほど傾斜はきつくありま
せん。灌木帯の中を一歩一歩登れば、1時
間はかからずに山頂につきます。この時盛
夏でしたが、もう少し季節が早ければ、周
りにはたくさんの花が咲いていたろうと思
われます。

<山頂>
 山頂は広い灌木帯で、かなり裸地になっ
て岩がごろごろしています。古い山頂碑が
ありますが、その奥のブッシュの中に三角
点があります。細い道があって、すぐにわ
かります。周囲の眺めが抜群に良く、途中
で通った旧土湯峠や、野地温泉、さらに横
向温泉の建物などが見えます。

		

山頂碑(道標)

三角点はブッシュの中

三角点のアップ

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