所在 福島県耶麻郡猪苗代町若宮字吾妻山194林班え小 基準点コード 5740-04-9801 二万五千分の一地形図名 安達太良山 緯度37°39′42.6895 経度 140°16′40.2558 標高 1481.56 m 選点 明治34年5月28日 埋標 明治34年 8月15日
左が鬼面山、右は箕輪山です |
<概要> この三角点は、安達太良連峰の最北端の ピークである鬼面山の山頂にあります。標 高1482mほどですので、安達太良連峰 の主な4つのピークの中では、一番低い山 ということになります。ちなみに最高峰は 安達太良山ではなく、鬼面山のすぐ南にあ る箕輪山です。不思議なことに、この最高 峰である箕輪山だけは、国土地理院の2万 5千分の一の地形図にその名の記載があり ません(五万分の一の地形図にはあるよう です)。箕輪山にも三等三角点があり、そ の点名箕輪となっています。この箕輪山に も、鬼面山に続いて登る予定だったのです が、所用があって早く戻らなければならな かったため、この次の機会に訪座を譲るこ とにしました。また来る理由ができたとい うものです。 <アプローチ> 福島県道30号線(これは土湯トンネル ができて、国道115号線の土湯バイパス が開通するまでは、国道115号線だった と思います)の土湯峠付近にいくつかの温 泉があります。その中の野地温泉の脇に登 山口があります。野地温泉には、少し離れ て、2軒のホテルがありますが、その両方 に登山口があり、20分ほど登ったところ で合流しています。この合流点は、他にも 横向温泉方面への道なども分岐しており、 旧土湯峠といわれています。藩政時代に会 津藩が開いたもので、会津地方と福島方面 を結んでいました。現在は、先述のように 登山道が何本か通っていますが、街道の道 型は残っておりません。すぐそばの空中を 高圧送電線が通っていますが、これがほぼ かつての街道と重なっているそうです。 <登路> 旧土湯峠から、東の方向に目を向けると、 鬼面山が,間近に見え、その右奥に箕輪山 が見えます。ほぼ水平な高原状の中をゆっ たりと歩き始めると、やがて本格的な登り になりますが、さほど傾斜はきつくありま せん。灌木帯の中を一歩一歩登れば、1時 間はかからずに山頂につきます。この時盛 夏でしたが、もう少し季節が早ければ、周 りにはたくさんの花が咲いていたろうと思 われます。 <山頂> 山頂は広い灌木帯で、かなり裸地になっ て岩がごろごろしています。古い山頂碑が ありますが、その奥のブッシュの中に三角 点があります。細い道があって、すぐにわ かります。周囲の眺めが抜群に良く、途中 で通った旧土湯峠や、野地温泉、さらに横 向温泉の建物などが見えます。 |
山頂碑(道標) | |
三角点はブッシュの中 | |
三角点のアップ | |