雷神    2006年 9月30日

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	所在 宮城県名取市植松字山69-1 
	基準点コード TR35740177001	二万五千分の一地形図名 岩沼
	緯度 38°9′3″.9260		経度 140°52′46″.4472
	標高 45.52m 
	選点 明治31年 5月14日	埋標 明治31年 6月 6日
					改埋 平成 八年 7月 9日

雷神山古墳の北側にある倍塚です
 仙台市の南に隣接する名取市は、現在
は仙台市のベッドタウンとしての性格を
強めていますが、かつては名取川の沖積
平野という地の利を生かした穀倉地帯で
した。その開発はかなり古く、弥生時代
の後期にさかのぼります。その裏付けの
一つとして、数々の古墳が残されていま
すが、それらの最大のものが雷神山古墳
です。三等三角点「雷神」はその上にあ
ります。
 現在雷神山古墳は、周りが宅地化され
てしまい、離れたところからその全容を
望むのは困難です。さらに道が複雑に入
り組んでいるため、初めてここを訪れる
人にとっては少々行きにくくなっていま
す。案内標識も直前の曲がり角以外には
見当たりませんでした。東北最大の前方
後円墳なのですから、もう少し何とかな
らないか、と思います。

 さて、案内標識が不備な割りには、古
墳そのものはよく整備されていると思い
ます。この日は北側の正面入り口から入
りましたが、駐車場もあり、内部の案内
標識もきちんと設置されています。古墳
自体が小さな丘の上にあり、さらに南の
部分は墓地になっているのですが、でき
る限り前方後円墳の形が分かるように整
備されています。古墳の周囲(丘の上)
と古墳の前方部は、刈り込まれた草地に
なっており、後円としての昨日を果たし
ているようです。
 まばらに松の木などが生えている後円
部は、一段と高くなっており、東側に階
段がありますが、この日は南側の前方部
からの踏み跡を登りました。登る途中右
側の斜面を見ると、おなじみの空中写真
用の対空標識がありました。
 三角点は、後円部の南側に寄ったとこ
ろにありました。保護石4個に囲まれて
います。後ろ(北)側が少し欠けていま
す。三角点の近くに立つと、東側には海
も見えます。宅地化の波が押し寄せてく
る前は、さぞよい眺めだったのだろうな、
と思いました。
		

前方部から後円部を見る

三角点は後円部の南寄りにあります

三角点のアップ

三角点の西側から(海が見えます)

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