猿跳    2005年10月 1日

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	所在 福島県伊達郡霊山町大字石田字霊山国司
	基準点コード 5640-55-1501	二万五千分の一地形図名 霊山
	緯度 37°46′1″.80067		経度 140°41′27″.0198
	標高 804.94m

恐怖の親不知子不知
 この三角点は、福島県の霊山にありま
す。登山口で配布されている登山コース
図にも、しっかり記載されています。と
ころが、もっと北の方の峰続きの山頂に、
「霊山」という名の二等三角点がありま
す。点の記を見ると、こちらが明治34
年4月29日、「霊山」が明治30年5
月30日に選点されています。何となく
先のことを考えずに点名を決めたような
感じです。なお、「猿跳」というのは、
近くにある大岩につけられた名前です。

 7時過ぎに家を出て高速道路を南下し、
福島県の国見ICから東に向かいます。
霊山町の霊山子どもの村という遊園地が
ありますが、その奥にある登山口駐車場
には9時過ぎにつきました。身支度を整
えて登り始めたのは9時15分頃でした。
登山口にポストのようなものがあり、開
けるとコース図の書いてあるパンフレッ
トが置いてありました。1人1枚ずつ自
由にお持ちください、とのことなので、
1枚ポケットに入れました。これは歩い
ている時にとても役に立ちました。

 道は非常によく整備されており(整備
のしすぎの感もあります)、道標も完備
していました。それでも、非常に分岐が
多く、登山口で手に入れた地図がなけれ
ば迷ったかもしれません。迷っても大し
たことはないのですが。

 やがて30分ぐらい登ると、宝寿台と
いう展望台に着きました。これは登山道
から少し傍にそれたところにある巨大な
岩で、鉄製の梯子が架かっていました。
慎重に登るとすさまじい高度感の展望台
で、西南方向がよく見えました。天気が
もっと良ければさらにすばらしい眺望が
得られたでしょう。この霊山には、この
ような大岩の展望台が何カ所もあり、梯
子がかけてあったり、腐り場になってい
たりします。宝寿台を下り、
 国司館跡の少し手前に、親不知子不知
と言う難所がありました。これは、人が
一人やっと通れるくらいの岩棚を、ほぼ
垂直の岩の崖の途中に刻んだ通路です。
高度感もあり、かなりの恐怖を感じます。
もっとも、鉄製の手すりが設置してあり、
普通に通ればまず落ちることは無いので
すが。
 少し休みながら写真を撮ったりしてい
ると、お年寄りの大団体などが次々に到
着してここを通過し始めました。すべて
やり過ごしてから私も通りましたが、頭
をぶつけそうになったほかは無事に通過
することができました。
 親不知子不知を通り抜けたところが護
摩壇で、胎内くぐりをして到着しました。
その後はすぐに国司館跡に着き、さらに
少し行くと霊山城跡につきました。ここ
は広い草地の広場になっており、先程の
大団体を含めて大勢が昼食を摂っていて、
大にぎわいでした。私もストーブに点火
して湯を沸かし、味噌汁とおにぎりの昼
食にしました。

 十分休んだあと、周回コースの後半を
歩き出しました。最高標高地点の東物見
岩に登り、三角点を写真に撮り、あとは
ほとんど下りになりました。途中、日暮
の岩や弁天岩などの展望台がありました。
いずれも宝寿台と同様の大岩で、梯子で
登るものもあります。いくつかに登りな
がら快調に快調に下り、1時30分頃に
は駐車場に着きましたた。
		

山頂近くの広場(霊山城跡)

北側を望む岩の上です

三角点のアップ

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