深山    2007年 2月12日

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	所在 宮城県亘理郡山元町大字山寺字新山49
	基準点コード TR35640764801	二万五千分の一地形図名 仙台西北部
	緯度 37°57′38″.1476		経度 140°51′11″.1748
	標高 287.15m
    選点 明治33年 4月14日

麓の深山神社
 亘理地累山地の山は標高がそろっていて、
いずれも200〜300m程度です。そこ
に適当な間隔で三角点が置かれているので
すが、南北に一直線に並んでいるので、地
図で見ると見事なものです。北から順に三
門山、鹿島、竜円寺、黒森山、明通峠、瀧
浅山、深山、・・・鹿狼山と続きます。今
回はそのうちの深山を訪ねました。ここは
南の鹿狼山と並んで、立派な登山道のある
数少ない山です。
 国道6号線を南下し、山元町の山下小学
校のところで西に入ると、700mぐらい
に十字路があります。ここで交差している
南北に走る道路は中世の東街道なのですが、
ここで左(南)に折れて少し走ると道の右
手(西側)に「深山山麓少年の森・菱沼の
郷」というレクリエーション施設がありま
す。山元町が造った公共施設で、マウンテ
ン・バイクコースやアスレチックなどもあ
ります。ここが深山の東側の登山口になっ
ています。
 駐車場の右手(北側)の階段を上って、
いちだん高くなったところに深山神社があ
り、その境内から遊歩道(登山道)が始ま
ります。ルートはいくつかあり、こちらは
馬返しコースです。道は杉の植林帯を上り
ますが、幅広く、歩きやすい道でした。や
がて雑木林の中の登りになりますが、道は
やはり広く、よく整備されている印象です。
「峰の清水」と名付けられた水場があり、
木製のテーブルやベンチなどが設置してあ
ります。このコースのほぼ中間地点で、展
望はありませんがちょうどよい休憩ポイン
トとなっています。一休みして再び山頂を
目指しますが、ここから尾根に出るまでが
ちょっとした急登になっていて、結構汗を
絞られました。尾根上にでてからはほとん
ど平坦な道で、すぐに山頂の四阿が見えて
きます。なお、山頂に出る少し前に、西の
方向に行く分岐があり、「国見台」という
展望台に続いています。足を運んでみまし
たが、確かに展望台なのですが、眼前の樹
木に遮られて、期待したほどの展望は得ら
れませんでした。
 さて、山頂には、ベンチやテーブル、そ
れに四阿などがあってなかなかにぎやかで
す。四阿の背後(西側)の一段高くなった
ところに石像の祠があり、その背後の平地
の西側の縁に近いところに三等三角点「深
山」があります。明治30年の選点らしい、
古びた風格のある姿をしています。おなじ
みの白い標柱や保護石はありません。写真
の背後に赤いテープが映っているのは、そ
こからすっぱりと切れ落ちて崖になってい
るためです。
 山頂からは東側に大展望が広がります。
また、山頂付近は広い草地になっており、
周囲には桜の木が植えてありました。桜の
季節にはよい花見ポイントになるようです。
 山頂からさらに南に尾根を進むと、鷹打
山(たかぶつさん)の山頂に行くことが出
来ます。こちらの方が標高が高いのですが、
尾根上の途中のようなところで、何もない
ためか、訪れる人は少ないようです。私は、
ここに立ち寄った後、登りとは別コースを
通って駐車場に戻りました。


		

三角点のある深山山頂、背後の崖の下は丸森町

山頂から東側を望む

三角点のアップ

下山時に見た赤松林

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