杉峰    2005年 7月24日

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	所在 宮城県刈田郡蔵王町
	基準点コード 5740-13-2601	二万五千分の一地形図 蔵王山
	緯度 38°6′20″.9136		経度 140°27′29″.6604
	標高 1744.93m

刈田岳は雲の中

 エコーラインの刈田峠から南蔵王縦走
路をたどると、宮城県の最高峰屏風岳の
ひとつ手前のピークが杉が峰です。この
三角点はその山頂にあります。この日は
ガスがかかっていて、時折切れ目からほ
んの少し遠くが望めるぐらいで、ほとん
ど眺望のきかない日でした。刈田峠のエ
コーラインの道路脇に、駐車スペースを
やっと見つけて車を降りた時からすでに
暑苦しく、あまり山歩きには向かない日
でした。

 登山道入り口のところに大型バスが1
台停まっており、傍らには40人ぐらい
の中高年男女が身支度を整えて登山の準
備をしていました。うわさに聞くツァー
集団登山隊のようです。一緒になると面
倒なので、大人数での出発に手間取って
いるうちに追い越して登山道に入りまし
た。刈田峠から峠下の湿原への降り口は、
以前(1991年)に家族と歩いた時と
はだいぶ印象が異なっていました。その
時は自然にできた登山道(かなり荒れて
いた)を降りると、湿原の中に勝手気ま
まに踏み跡があったのですが、現在はき
ちんと木道や木製の階段が設置され、湿
原には入れないようになっていました。
それどころか、灌木に視界を遮られて、
そこに湿原があることさえ分かりにくく
なっていました。まぁ、保護のためには
仕方なかいと思います。私はここで咲き
残るシャクナゲなどの花を写真を撮るた
め、登山道入り口で追い越してきた集団
登山隊の大集団に道を譲りました。

 木道が終わると、道は平坦になり、刈
田峠避難小屋への分岐を過ぎると前山へ
の登りになります。この途中にちょっと
した岩場があり、見晴らしがいいのでよ
く小休憩をするポイントになっています。
この日も、先程木道のところで道を譲っ
た大集団が休憩していました。あいにく
のガスで、あまり見晴らしはよくなかっ
たのですが、時々山形方面が見えました。
息を整え、水分を補給して、前山への最
後の登りにかかりました。やがて道が平
坦になると前山の頂上です。ここは、登
山道の途中という感じで山頂標識がある
だけです。私も立ち止まることなく、す
ぐに通りすぎました。その後はいったん
少しだけ下って杉が峰への登りになりま
す。歩きやすい道を少し登ると、山頂に
着きますが、先行した団体は、私と入れ
違いに出発したようです。山頂は広場に
なっており、十人ぐらいの人が休んでい
ました。山頂標識は以前のものよりも背
の低い新しいものに変わっていて、古い
標識は広場の西北隅に横たえてベンチに
なっていました。三等三角点「杉峰」は、
山頂標識のすぐそばにあります。小休止
をして写真を撮り、芝草平に向かって出
発しました。

		

咲き残ったシャクナゲ

奥にベンチになった旧標識があります

埋標以来だいぶ表土が流されたようです

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