戸神山    2008年 9月20日

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	所在 宮城県仙台市太白区秋保町大字長袋字黒森40−1 

	基準点コード TR35740353301 二万五千分の一地形図名 熊ケ根
	緯度 38°17′02.5925 		 経度 140°39′51.6981  
	標高 504.42 m
	選点 明治31年5月19日	埋標 記載なし

山頂風景

 三等三角点「戸神山」は、仙台市の西部、
秋保地区にある戸神山の山頂にあります。
「とがみ」は「とんがり」の意味とも、ア
イヌ語が語源だとも言われていますが、と
にかく尖った山です。山形市の西に富神山
(402m)、東に戸神山(311m)の
2つの「とがみやま」がありますが、いず
れも尖った山です。これらの山名の由来に
は、おそらく共通のものがあるのでしょう。
 仙台市太白区の秋保(あきう)から、青
葉区白沢へと抜ける峠道があります。これ
は国道457号線の一部なのですが、その
峠に近いところ(最高地点より秋保より)
に、分岐があります。白沢方向(北)に向
かって左側(西)です。とは言え、入口に
は鉄製のゲートがあり、閉鎖されていて車
はそれ以上進めません。入口前の広くなっ
たところに車を駐め、ゲート脇の隙間から
中に入ると、舗装道路が続いています。大
きくカーブを描きながらゆるやかに登って
いく道を歩くと、まもなく水道施設(白沢
配水所)に出会います。立派な舗装道路や、
閉鎖されたゲートは、このためなのです。
 実は、ここは昭和30年代に観光開発が
行われ、二口まで通じる道路が造られるは
ずだったところなのです。業者の倒産で工
事の途中で業者の倒産によって放棄され、
廃道として残っているのです。配水所の施
設の背後にを回り込むと、その廃道は北西
方面に向かって続いています。かなり荒れ
ていて、昔車が通れたとはとても思えない
ほどです。戸神山に登るには、この廃道を
利用します。
 なだらかな廃道をしばらく行くと、「広
場の分岐」に付きます。少し開けたところ
で、標識などがあります。ここを直進する
と「裏コース」右手の尾根に上がるように
進むと「表コース」ということになります。
つまりここを起点として周回コースになっ
ている訳です。今回は右手の表コースを選
びました。このコースは、戸神山の東の裾
を巻いて、女戸神山との鞍部に登ります。
鞍部は十字路になっており、裏コースとこ
こで合流します。鞍部の十字路を南にいけ
ば戸神山、北に行けば女戸神山の山頂に着
きます。山頂までは15分ほどですが、か
なりの急坂です。雨が降った後などには結
構滑るのではないかと思います。
 山頂は裸地になっており、山頂標識と三
角点、それに少し離れた茂みの影に小さな
祠がありました。はじめの予想より早く着
いてしまったので、昼食は山を下りてから
食べることにして、写真を撮って草々に下
山しました。


		

山頂標識と三角点

三角点のアップ

山頂からの眺望

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