渡場    2006年12月23日

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	所在 宮城県亘理郡亘理町荒浜高須賀字藤倉49先 
	基準点コード TR35740079201	二万五千分の一地形図名 荒浜
	緯度 38°4′48″.9808		経度 140°54′0″.4103
	標高 7.67m 
	選点 昭和47年12月 6日	埋標 昭和48年 2月12日

土手の上の三角点
 この三角点は、阿武隈川の河口からおよ
そ4kmほど上流の右岸の土手の上にあり
ます。この辺りは亘理町の中心部から遠く
離れていて、所々に民家(農家)はあるも
のの、純然たる田園地帯といってよいと思
います。現在この土手は、サイクリング・
ロードになっているらしく、舗装はしてあ
りますが、車止めがあって車両進入禁止に
なっています。冬の日であるせいか、誰も
通る人はありません。

 昭和47年の選点ということは、本当に
新しく設置された三角点なのでしょうか。
点の記には移転に関する記述はありません。
標石はほとんど地下に埋まっていて、上面
だけがかろうじて見えるように掘り出され
ていましたが(私が掘ったのではありませ
ん)、とても新しいもののように見えます。
この辺りの土手は何度も改修されているは
ずで、校時に伴って廃点になった三角点の
代わりに新しく設置されたのかもしれませ
ん。

 河口まで直線距離にして4km近くある
と言っても、この辺りの阿武隈川はほとん
ど下流域で、豊富な水量でゆったりと流れ
ています。点名から察するに、ここにはか
つて船渡しがあったのかもしれません。川
幅は400mぐらいはあるでしょう。遠く
西の方には、晴れていれば奥羽山脈の山々
が見えるでしょう。あいにくこの日は曇っ
ていて、名取の高館山などが見えるだけで
したが。実に悠然たる風景で、暖かい春の
日に、ここで草の上に寝転んで昼寝でもし
たらさぞ気持ちよいことでしょう。

		

三角点のアップ

あたりの風景、阿武隈川河口です。

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