図根天(蕃山山頂)    2005年 8月27日

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開山堂です
 仙台市の市街地の西方に、蕃山という
山があります。里山ですが、いくつかの
峰を連ねた小連峰を形成しており、都市
に近いところにあるにもかかわらず自然
がよく残っているところです。かつて江
戸時代の始め頃に、雲居禅師(松島の国
宝瑞巌寺を再興した高僧)がここの東麓
に大梅寺を創建して終の住み処としたと
ころです。

 蕃山の登山口は、大梅寺の脇にありま
す。最初はロープ付きの急な階段である
が、あとは快適な尾根歩きでした。それ
にしてもこんな低い山なのに、ものすご
く狭い痩せ尾根があちらこちらにあった
のには驚きました。その上、その痩せ尾
根上の狭い登山道に、オートバイのタイ
ヤの跡がありました。どうも今日の午前
中に通ったようです。驚くばかりです。
1時間ほど緩やかなアップダウンのある
尾根を歩くと、山頂に着きました。山頂
には大梅寺の開山堂があります。雲居禅
師などの像があるというので扉を開けて
みようとしたが開きませんでした。頂上
にはベンチがあり、おばさんが3人先着
して休んでいました。
 問題の標石は、山頂広場の南西の隅に
近いところにあります。花崗岩製で、遠
目には三角点とそっくりですが、刻まれ
ているも文字が違っていました。面ごと
に違いますが、「図根点」などの文字が
見えます。後で調べたら、これが「図根
三角点」でした。

 図根点は、より精密な地図を作成する
場合に、三角点の補助として設置したも
ので、国土地理院が設置したものではな
いようです。この標石には「図根点」、
「山・・」、「公共」と記されています
が、これは林野庁が国有林の境界確定測
量のために設置した標石だそうです。

		

山頂近くからの眺め、太白山が見えます

図根点です

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