四等三角点「大平」は、石巻市（旧河北町）
の最高峰上品山の北側の中腹にあります。こ
の山は山頂部が旧河北町営の牧場（現在は石
巻市営）になっており、また国土交通省航空
局のレーダーサイトがあるため、車道が各方
向から山頂まで通じています。なかでも、北
側の三輪田地区からは立派な舗装道路があり
ます。
　この道をを登って行くと、ほぼ中間点の道
の脇の雑木林の中に三角点があります。ちょ
うど道の左側が少し膨らんでいて、何台か駐
車できるようになっています。車を止めて、
見当をつけた方向へ歩いていきますが、夏な
らばまず進入は無理だったでしょう。辺りを
見回すと、左手の方（西）におなじみの白い
標柱がありました。枯れ枝をかき分けて近づ
いてみましたが、標柱の傍に三角点の標石が
ありません。点の記にあるとおり、この三角
点は地下埋設型なのでした。標柱の周りの枯
れ草や落ち葉を、足で（かなり力をこめて）
取り除いてみると、平らなコンクリート舗装
に囲まれた標石がありました。地下埋設とは
言いながら、蓋はないようです。すっかり地
中に埋められていて、上面以外は見えません。
隙間にぎっしり詰まったゴミを取り除けば、
少しは見えたかもしれませんがやめておきま
した。
　三角点の周りな雑木林ですが、マツクイム
シのために枯れてしまったアカマツの木があ
ちこちに切られて積み重ねてありました。マ
ツクイムシが飛散しないようにでしょうか、
ビニールシートで密封してあります。最近あ
ちこちの里山で同じような物を見ました。