まだ不完全なディーリアス作品リスト


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 両親はドイツ人で、イギリス生まれだが、若い頃はアメリカ(フロリダ)に住んで音楽とはあまり関係の ない仕事をしていた。後にライプツィヒ音楽院で、正式に音楽を学んだ。ここでグリーグと出会ったことな どもあって、ディーリアスの音楽は、ドイツやイギリス、それに北欧、さらにはフランス印象派の影響を受 けている。

曲種別目次


オペラ 付随音楽 管弦楽曲 独奏と管弦楽の作品 室内楽 ピアノ曲 合唱曲 歌曲


オペラ


    イルメリン(1890〜92)
      ※3幕、1953年にオックスフォードで初演、台本:F.ディーリアス
    魔法の泉(1894〜95)
      ※3幕、1977年BBCの放送で初演、台本:F.ディーリアス
    コアンガ(1895〜97)
      ※3幕、1904年エルバーフェルトで初演、台本:G.W.ケーブルの小説「グランディシーム家の人々」によりC.F.キアリー
    村のロメオとジュリエット(1900〜01)
      ※プロローグと3幕、1907年ベルリンで初演、台本:G.ケラーの同名の小説によりC.F.キアリー
    赤毛のマルゴー(1902)
      ※1幕、1982年BB放送で演奏会形式で初演、台本:ローゼンヴァル夫人、未出版
    フェニモアとジェルダ(1908〜10)
      ※1幕11場、1919年フランクフルトで初演、台本:F.ディーリアス台本
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付随音楽

    ハイブルクの劇「フォルケラーデット」のための音楽(1897)
      ※ノルウェー組曲とも呼ばれる(全5曲)
    フレッカーの劇「ハッサン、またはサマルカンドへのすばらしい旅」のための音楽(1920〜23)
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管弦楽曲

    組曲「フロリダ」(1886〜87/1889改訂)
      1 夜明け−舞曲
      2 川のほとりで
      3 日暮れ−農園の近くで
      4 夜に
    交響詩「ハイアワサ」(未完)(1888)
    春の牧歌(1889)
    管弦楽のための3つの性格的な小品
      1 La Quadroone(1889)
        ※「フロリダ風狂詩曲」という副題がある。
        ※qudroonは、英語でアフリカ系の血が四分の一混じった混血児という意味。
      2 スケルツォ(1890)
      3 奇想的行進曲(1890)
    夜明け(1890?)
      ※断片のみ
    小組曲(1889-90)
      1 行進曲
      2 子守歌
      3 スケルツォ
      4 二重奏曲
      5 主題と変奏
    フランス行進曲(1890)
    3つの小さな音詩(1890)
      1 夏の夕べ
      2 冬の夜(そり遊び)
        ※原曲はピアノ曲(紛失)
      3 春の朝
    交響詩「頂にて」(1890-91/1892改訂)
      ※1891年ノルウェーのクリスチャニア(現オスロ)で初演
    幻想序曲「丘を越えて遥かに」(1895〜97)
      ※1897年エルバーフェルトで初演
    夏の夜(1891)
      ※交響詩のスケッチ
    夜想曲「パリ-大都会の歌」(1899-1901
      ※1901年エルバーフェルトで初演
    交響詩「踊りは続く」(1898)
      ※1899年ロンドンで初演、1901年「生命の踊り」に改訂、1911年に再改訂
      ※改訂版の初演は1904年デュッセルドルフ、再改訂版は1912年ベルリン
    アパラチア(1902-04)
      ※管弦楽と合唱の曲、曲の終わりにアパラチアの民謡が合唱で入る。
      ※1905年エルバーフェルトで初演
    ブリッグの定期市-イギリス狂詩曲(1907)
      ※1907年バーゼルで初演
    幻想曲「夏の庭で」(1908/1909改訂)       ※1908年ロンドンで初演、改訂版は1912年
    ダンス・ラプソディ第1番(1908)
      ※1909年ヘアフォルト音楽祭で初演
    楽園への道(1910)
      ※オペラ「村のロメオとジュリエット」のロンドン上演に際して付け加えられた曲
    小管弦楽のための2つの小品
      1 春を告げるかっこうを聞いて(1912)
      2 川の上の夏の夜(1911)
      ※1913年にライプツィヒで初演
    北国のスケッチ(1913-14)
      1 秋-風がこずえを渡る
      2 冬の風景
      3 踊り
      4 春の訪れ-森と牧場と静かな荒地
    歌と踊り(1915)
      ※弦楽オーケストラのための作品、初演は1929年     ダンス・ラプソディ第2番(1916)
    交響詩「おとぎ話(昔ある時)」(1917)
      ※1919年ロンドンで初演
    夜明け前の歌(1918)
      ※小編成のオーケストラのための作品、1923年ロンドンで初演
    人生と愛の詩(1918)       ※未完、発表されず
    夏の歌(1930)
      ※作者が失明後E.フェンビーが口述筆記、「人生と愛の詩」を素材に用いた。
    イルメリン前奏曲(1931)
      ※同名のオペラの前奏曲の改訂版
    幻想的舞曲(1931)
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独奏と管弦楽のための作品

    ヴァイオリンと管弦楽のための組曲(1888)
      1 パストラール
      2 間奏曲
      3 悲歌
      4 終曲
    ピアノ協奏曲ハ短調(1897/1906改訂)
      ※初版では3楽章、のちに単一楽章(3版あり)、1907年ロンドンで初演
    ヴァイオリンとチェロのための協奏曲(1915)
      ※初演は1920年ロンドン
    ヴァイオリン協奏曲(1916)
      ※1919年ロンドンで初演
    チェロ協奏曲(1921)
      ※1921年フランクフルトで初演、単一楽章
    伝説変ホ長調(1893)
      ※ヴァイオリンと管弦楽のための曲
    カプリースとエレジー(1930)
      ※チェロと管弦楽の作品、フェンビーが口述筆記
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室内楽

    弦楽四重奏曲(1888)
      ※未完、消失したものと思われる。
    弦楽四重奏曲(第1番)(1892-93)
      ※消失したものと思われる。
    弦楽四重奏曲第2番(1916/1919改訂)
      ※初版は3楽章、改訂版は4楽章、1916年ロンドンで初演
    ヴァイオリン・ソナタロ長調(1892)
    ヴァイオリン・ソナタ第1番(1905-14)       ※2楽章、1915年マンチェスターで初演
    ヴァイオリン・ソナタ第2番(1923?)
      ※1924年ウェストミンスターで初演
    ヴァイオリン・ソナタ第3番(1930)
      ※1930年ロンドンで初演
    チェロ・ソナタ(1917)
      ※1919年ロンドンで初演
    ロマンス(1889)
      ※ヴァイオリンとピアノのための作品
    ロマンス(1896)
      ※チェロとピアノのための作品
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ピアノ曲

    たわむれ(冗談)(1880-90年代)
    2つの小品(1889-90)
    5つの小品(1922-23)
      1 ある少女のためのマズルカとワルツ
      2 ワルツ
      3 ワルツ
      4 現代の赤ん坊のための子守歌
      5 トッカータ(
    3つの前奏曲(1923)
      ※1924年BB放送で初演
    舞曲イ短調(1919)
      ※チェンバロ曲、1922年1月25日エヴリン・ハワード=ジョーンズによりパリで初演。
    7つの小品(1923)
      ※知人の7歳の娘のために作曲
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合唱曲

    アパラチア(古い黒人奴隷の歌による変奏曲)(1902-04)
      ※バリトンと男声合唱と管弦楽の作品
    海流(1903-04
      ※1906年エッセンで初演、バリトン、合唱と管弦楽の作品、詞:W.ホイットマン
    人生のミサ(1904〜05)
      ※1909年ロンドンで初演、2部11曲
      ※台本:ニーチェの「ツァラトゥストラはかく語りき」によりF.カシーラーの抜粋による。
      ※独唱者4人(sop,alt,ten,bar)と合唱、管弦楽のための作品
    日没の歌(1906〜07)
      ※1911年ロンドンで初演
      ※メゾソプラノとバリトン、それに混声合唱と管弦楽のための作品
      ※詞:E.ダウソン詞、8曲
    クレイグ・ドゥーにて(自然の印象)(1907)       ※無伴奏合唱のための作品、1910年ブラックプールで初演、詩:E.シモンズ
    真夏の歌(1908)
      ※無伴奏混声合唱のための作品(無歌詞)、1910年初演
    さすらい人の歌(1908)       ※無伴奏男声合唱の作品、詞:A.シモンズ
    アラベスク(1911/1915改訂)       ※バリトンと合唱、管弦楽の作品、詞:J.P.ヤコブセン
      ※1920年ニューポート初演
    高い丘の歌(1911)
      ※無歌詞、合唱と管弦楽の作品、1920年ロンドンで初演
    レクィエム(1913〜16)
      ※ソプラノ、バリトンと合唱、管弦楽のための作品、1922年ロンドンで初演
      ※詞:F.ニーチェ、第1次大戦で戦死した若い芸儒家の追悼のために作曲
    夏の夜に水の上で歌われる歌(1917)
      ※無伴奏混声合唱による曲(無歌詞)、2曲ある
      ※フェンビーが弦楽合奏に編曲して、「2枚の水彩画」と名付けた。
      1 レント・マ・ノン・トロッポ
      2 陽気に、だが速くなく
    夕日の輝きが城壁に落ち(1923)       ※無伴奏混声合唱の作品、詞:テニソン
      ※1924年ロンドン初演
    別れの歌(1930)
      ※合唱と管弦楽、詞:ホイットマン
    シャクンタラ(1889)
      ※テノールと管弦楽、詞:H.ドラックマン詞
    ツァラトゥストラの夜の歌(1898)
      ※バリトンと男声合唱と管弦楽の作品、後に「人生のミサ」第2部に転用。詞:F.ニーチェ
    シナーラ(1907)
      ※バリトンと管弦楽、詞:E.ダウソン、1929年ロンドンで初演
    おそいひばり(1924〜29)
      ※テノールと背負う管弦楽のための作品、詞:W.E.ヘンリー
    牧歌-かつてぼくは人の多い都会を通った(1932)
      ※ソプラノ、バリトンと管弦楽の作品、詞:ホイットマン、1933年ロンドンで初演
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歌曲

    ノルウェーの5つの歌(1888)
    ノルウェーの7つの歌(1889〜90)
      1 子守歌(詞:イプセン)
      2 家路に向かって(詞:A.O.ヴィニエ)
      3 夕べの声(詞:ビョルンソン/コープランド訳)
      4 やさしいヴェネヴィル(詞:B.ビョルンソン)
      5 ミンストレル(詞:イプセン)
      6 秘めたる愛(詞:ビョルンソン)
      7 鳥の物語(詞:イプセン詞/グリスト訳)
    4つの歌(1890〜91)
      ※詞:H.ハイネ
    シェリーの3つの抒情詩(1891)
      ※詞:P.B.シェリー
      1 インディアンの愛の歌
      2 愛の哲理
      3 わが心の女王に
    夢見る夜(1891)
      ※詞:ドラックマン
    作ったばかりの柳笛を持っていたことが(1891?)
    2つのメロディ(1895)
      ※詞:ヴェルレーヌ/ダウソン訳
      ※本来は「ヴェルレーヌの3つの歌」であったが、後に3曲目(「急げ、我が馬」が破棄された
      1 巷に雨の降るごとく、わが心にも涙の雨が降る
      2 屋根の上の大空は
    ニーチェ歌曲集(1898)
    2つのデンマークの歌(1900)
      1 すみれ(詞:L.ホルスタイン)
      2 秋(詞:J.P.ヤコブセン)
    黒いばら(1901)
      ※ 詞:ヨゼフソン
    ナイチンゲールは金の竪琴を持っている(1910)
      ※詞:W.E.ヘンリー
    白い月(1910)
      ※詞:ヴェルレーヌ/ボトムリー訳
    秋の歌(1911)
      ※詞:ヴェルレーヌ     イ=ブラジル(1913)
      ※詞:F.マクロード
    4つの古いイギリスの抒情詩(1915〜16)
      1 春よ、やさしい春よ(1915)(詞:ナッシュ)
      2 水仙に」(1915)(詞:R.ヘリック)
      3 彼女はとても色白で柔らかく優しい(1915)(詞:B.ジョンソン)
      4 男とその恋人(1916)(詞:シェイクスピア)
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