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『空』の第一節

 ここはどこ、と私は問う。
「ここは、『死の森』」
 私は答える。声に出して確認する。
その森は、確かに死んでいた。
 木の枝に葉はなく、草花も生えていない。動物の姿もない。鳥の声も、虫の羽音もない。枯れた木々は、まるで巨大な動物の骨のように、白く朽ちた姿を晒している。生命の抜け殻だ。
 私は、書く。ペンを握り、手を動かす。記憶を辿り、記録を漁り、今となっては歴史になってしまった事実や、歴史にすらなれなかった真実たちを、丁寧にトレースしていく。
 そうして、私は物語の起点として、この『死の森』に辿り着く。
 私の記録は、物語は、あるいはすべては、ここから始まったのだと、私は静かに結論づける。
 私がこの森に降り立ったのは、夜明け前の、まだ暗い時間だった。
 濃紺の空間に、白く浮かび上がる木々の死骸。海の底にいるような、幻想的で狂おしい光景。『死の森』という呼称は、通俗的なものだ。正式な名前は別にあった。けれどももう、誰もその本当の名前を呼ぶ者はいない。ここは、死という言葉が相応しい場所だった。生きているものの気配も、死んだ者が残した気配も、何も感じられない。あまりに静かで、あまりに空虚。ここに生きた数え切れない生命の存在を、森は、とうに忘れてしまっていた。死とは、忘却だ。
 このときすでに、戦争は終わりに近づいていた。確か、終戦の前々年の、まだあまり寒くない時期だったと思う。あとになって明らかになったことだけど、各地の停戦交渉はそれぞれに進められ、国連が主導する和平交渉も大詰めに差し掛かっていた。急がないといけなかった。なぜなら、この『死の森』のような光景は珍しいものではなく、動植物は急激に世界から姿を消していたから。
 急速な生物資源の枯渇とともに、土地の荒廃も進み、人間の生命維持に必要な飲料水と食料品の確保は深刻な課題となった。このまま戦争が続けば、大量の餓死者が出る。けれども変わらず戦闘が続いていて、人が人を殺し続けていた。
これから私が記すのは、そういう時代の話だ。
 森に降り立った私は、周囲の状況を確認するために、狭い範囲をぐるりと歩いてみた。踏みしめる地面は、朝の冷え込みで湿っていた。足音はやけに大きく響いた。足音だけではない。自分のわずかな動作、呼吸、鼓動、瞬きすらも、この森の完璧な静寂を乱した。それは、私がここでは異質な存在であることを自覚させた。骨となった木々が私を取り囲み、無言で責め立てているようだった。お前はここにいてはいけないのだ、と。妄想だ。近くの木の枝には、降下に使ったパラシュートが引っかかっている。再び空に戻ることは出来ず、私はこの足で歩くしかない。
 スーツの胸ポケットから、地図を取り出した。紙に印刷された地図だ。赤いインクで×印が付けられており、そこが目的地だと分かる。電子機器を信用していないわけではないけれど、紙の地図の優れた点は、折れようが破れようがその役割を果たせるということだ。
 パラシュートで降下する直前に、計器で確認した降下予測地点を思い出す。目的地までは、それほど離れていない。歩いて行ける距離のはずだ。
 斜めがけの鞄の中には、わずかな携帯食料と水、それから、今回の仕事に使うこまごまとした道具が入っている。あとは、何もない。私には山歩きの趣味などなく、軍人でもなければ冒険家でもなく、したがって、森の真ん中に放り出された経験など皆無だ。もし完全に迷い、食料や水が尽き、動けなくなったなら、大人しく死ぬしかない。
 それは、どこか魅力的な想像ではあった。
 空腹で倒れ込み、それきり手足も動かせず、自分の喉をナイフで突くこともできずに、じっと、この体の全機能が停止するのを待つ。恐らくはこの世界に、この瞬間にも、そういう苦しみの中で死んでいこうとしている人は、大勢いる。自分もそこに加わるという、意味のない想像だ。まったく意味のない想像。
 私には仕事がある。そんな彼らを救う、という仕事が。
 行くしかない、と。
 そう、自分に向けて通告した。
 人の声が聞こえたのは、このときだったと思う。不安から来るとりとめのない思考に、割って入ってきたようだった。こんなところに人が、と、私の思考はわずかに混乱した。
声は近づき、徐々に鮮明になった。一人ではない。五人か六人くらい。大人しく出ていって名乗るべきか、それとも、逃げるべきか。判断するための材料が、こちらにはなかった。とっさに、隠れられる場所を探した。人ひとりがすっぽりと身を隠せるような、大きな木はなかった。すぐに見つかる。
 私は、天を仰いだ。落ち着こうと、と。
 そうしたら、声は、今度は上から降ってきた。
「こちらへ」
 見れば、木の上に人影らしいものがある。誰、と。私は小さな声で問いかけた。
 相手は、枝の隙間にうずくまっている。顔は見えない。年齢や背格好も分からない。黒い服を着ているらしい。まるで影のようだ。話しかけられなければ、人だとは気付かなかった。何しろ、私がパラシュートで降りてきてからずっと、そこにいたのだろうから。
 その声は、落ち着いた大人の男性のものだった。
「血の気が多い連中もいる。今は、ひとまず関わらない方がいい」
 影は言う。それは、今こちらに近づいている声の持ち主についての見解だろう。
「僕は、イェンという。呼ぶのに必要なら使ってほしい。今のところ、君の敵ではないと思う」
 早口でそう言うと、片手で枝を掴み、もう片方の手を差し出した。掴まれ、ということらしい。声は、段々と近づいてくる。信用して良いものか迷い、結局は、その手を取った。足場を探し、どうにか彼の手を掴めるところまで登る。ぐい、と、掴んだ手を引き上げられる。木登りなどしたことがない。しかもスーツだ。パンプスを思いとどまったのは正解だった。ワークブーツの底が、白い幹の上を何度か滑った。焦るが、近づいてくる人々には聞こえていないようだった。会話に夢中になっているのかもしれない。やっとの思いで、どうにか木の上によじ登った。イェンと名乗った男性に抱えられるような格好で、枝と枝の間に収まる。
 やがて、声は私の真下まで近づいた。数人の男女が見える。汚れた服を着ている。汚れているだけでなく、破れたり、ほつれたりしているのが分かる。難民か、不法入国者の類かもしれない。戦争は今やどこにでもあり、住む場所を追われた人々は世界中に溢れている。そして、そういう人々は多くの場合貧しく、仕事に就くことも難しいため、都市に住むことはできない。
 彼らは、木に引っかかったままのパラシュートを取り囲み、話し込んでいる。ときおり、口論のような激しい口調にもなる。話している内容は分からない。私には理解できない言語だ。やがて、何らかの結論が出たらしい。彼らは、パラシュートをそのままに、もと来た方向に戻っていった。話し声が遠ざかり、やがて聞こえなくなる。
 私は慎重に足場を確認しながら、どうにか地面までおりた。登るときは夢中で気付かなかったけれど、かなり高い。
「イェン」
 木の上に向かって、呼びかける。彼は、私が地面に辿り着いたのを確認してから、慣れた身のこなしでおりてきた。その動作は洗練されすぎていて、どこか非現実的だった。
 改めて、向かい合う。イェンは、黒い布で全身をゆったりと覆っていた。砂埃を避けるためかもしれない。昔、教科書で見た、砂漠で暮らす人々の格好に似ていた。背中が不自然に盛り上がっている。大きな荷物を背負っているらしい。枝の隙間で丸くなっていたときは小柄に見えたけれど、真っ直ぐに立ってみると、かなり長身だった。顔と指先以外は黒い布ですっかり覆っているせいで、童話に登場する魔術師のように見えた。
「ありがとう」
 私は礼を言い、名乗ろうとしたけれども、イェンはそれを遮った。
「ファーストネームだけ、教えてくれるかな。家名はいらない。職業も、国籍も。呼ぶのに必要ないからね」
 彼自身、ファーストネーム以外は教えるつもりはないということだろう。
「ユーディット」
 私は、告げる。ユーディット。私の名前。そう、と、イェンは静かに笑い、頷いた。
「僕のことを、怪しい人間だと思っているね」
 そのとおりだ。人がいるとは、思っていなかった。そう伝えた。公式には、この森には立ち入ることすらできないことになっている。
「そういう君は」
 イェンは、すっと目を細めた。
「何らかの目的で、この森に立ち入る許可をどこかから貰ってやって来た。そういうことになる。言い方には気をつけた方がいい。……いや、今ここでどうこうするつもりはないよ。僕は、武器はもっていないからね」
 私がこっそりと腰の銃を確かめていたことに、彼は気付いていたらしい。
「管理センターに行きたいんです。今、この森を実質的に管理している人に会いたい」
 私は、地図を広げ、目的地を指さす。
「管理センター、か」
「ご存じですか」
 注意深く、イェンの反応を観察しようと試みた。
「廃墟だよ」
 彼は言う。
「この森のど真ん中にあるから、近くで暮らしていれば、当然目に入るけどね。もう使われていない施設だし、行ってみれば分かるけれども、ほんとうに廃墟だ」
「資料によれば、森の生態系の監視、密猟や不法伐採の取締りと、生命科学の研究所を兼ねた施設、だったかと」
「そう、『だった』。過去形だ。管理、と君は言うけれど、森は見てのとおり、管理する必要なんてない。管理センターだって、とうに役目を終えている」
 私たちは、少しの間、互いを探るように目を合わせていた。けれども探ったところで、彼が何を考えているのか、私には全く読み取れなかった。
 やがて、イェンは小さく折りたたんだ紙切れを取り出した。広げてみればそれは地図で、私が持っているものとよく似ていた。異なるのは、ペンでかなり書き込みがされていることだった。ジグザグの線や曲線、何かの記号がぎっしりと書き込まれている。
「これは、なんですか」
「こういう話を聞いたことは? この国の政府や国際機関がこの森に派遣した調査隊は、ことごとく行方不明になっている、って」
 私は、わざと眉をひそめてみせた。都市伝説だ。迷信や怪談と言ってもいい。
「決して大きい森ではありません。行方不明と言うなら、この国の政府が何かやっているのではないかと考えるのが、まともなのでは」
 イェンはわずかに笑い、頷いた。
「そのとおり。実際、何かはやっているよ。政府ではないけれども。上空からも、見えたんじゃないのかな。鉄塔や柵のようなものが」
 おそらくは滑稽なほどに険しい表情を、私はしていたのだと思う。
「信じられないとは思うけれど」
 イェンは言う。
「もとはこの森の資源を守るための仕組みだったものが、今も残っている。君がどういう目的でここに来たのかは聞かないけれど、都会育ちのお嬢さん一人が、そう簡単に目的の場所まで行かせてくれるようなものではない」
 私は、イェンが持っている地図を見た。
 管理センターの場所から、現在の大体の位置まで、脳内で直線を引いてみる。イェンの地図には、そのセキュリティ装置を表しているらしい様々な書き込みがされている。線で表されているのは、彼が言うところの柵のようなものだろう。丸や三角などの記号で表されているものは、見ただけでは意味が分からないが、何かの装置かもしれない。
「上空からの侵入者も、地上の侵入者も、それぞれに対応し、排除する。非常に前時代的なプログラムで動いているらしいけど、君の反応を見る限り、それなりに仕事はしているらしい」
 私の反応。彼は、私が一人ではなかったことに気付いている。当たり前といえば当たり前で、パラシュートには自力で飛行する機能はない。上空までは軍用のヘリで来ており、何事もなければ、目的地の敷地内に着陸する予定だった。
 予定は変更された。
 私を乗せていたヘリのパイロットは、ヘリの飛行継続が危険だと判断し、私にパラシュートでの緊急降下を指示した。何が起きていたのかは、詳しくは分からない。私は素人であり、移動手段として手配されたヘリに大人しく乗り込んだに過ぎない。ただ、あのときパイロットは混乱していた。彼が対応できる範囲を超えた何かが、あのとき起きていた。私は恐怖を感じて、一刻も早くそこから離れたかった。
「ここで話していても、結論は出ないですね」
「うん。ともかくここに行きたいというなら、そこまで送らせてほしい。他意はない。もちろん僕を信じられないというならば、断ってもらってもいい。あるいは、途中でやはり信用できないと思ったならば、相応の対処をして構わない。これは単なる僕の自己満足だからね」
 私はこの男を信用していない。けれども、これより状況が悪くなることはないだろう。何だか丸め込まれたような感覚もあるけれど、ともかく私は、イェンという男の後ろを歩くことにした。
 地図で見るのと、実際に歩くのとでは、感じる距離は違うことが多い。目的地の近くに着地できたと安心したけれども、実際は、かなり歩いたと思う。起伏のある道で、山歩きなどに慣れていない私にとって、歩きづらくて仕方なかった。膝はすぐに痛くなった。
「どうして、都会育ちのお嬢さん、なんて、言ったんです」
 歩きながら、私は問うた。
「違う?」
 イェンは、逆に聞き返してきた。
「お嬢さんでは、ないですね」
「そう」
 何か見透かしているような、嫌な言い方だとこのときは思った。はじめからそうだ。彼には、何もかも見透かしているような余裕が感じられた。互いにファーストネームしか名乗っていないのに、相手は自分の何もかも知っているのではないか、と。
「ここには、仕事で来たんです」
 私は、言う。
 すると何か察したように、イェンは少しだけ声のトーンを落とした。
「失礼。もし、お嬢さんという言い方が気に障ったなら、謝る。若い女性に対してそういう言い方をするのだと、どこかで聞いたことがあったのだけれども」
「いえ、失礼とは思いません。……ただ、昔、そういう風に言われていたことがあって、あまり好ましく思っていなかったものですから」
 お嬢さん、またはお嬢様、と。
 私には、そう呼ばれていた時期がある。
 そして、それは私が、母の付属品であることを意味する呼称なのだと、幼心に理解していた。私に父はいない。母は仕事が忙しく、私の相手は家政婦やベビーシッターの仕事だった。そして、そういった人々にとっては、私は私ではなく、社会的に高い地位にある母の、娘という付属品でしかなかった。
 それを思い出し、ふと、嫌な気持ちになった。それだけのことだ。イェンがその呼称を用いたのは、単なる偶然だ。古めかしい言い方だと思うけれど、それは恐らく、母国語でないことに起因するのだろう。
「ともかく不愉快な思いをさせたなら、申し訳ない」
 いいえ、と。私は、彼に気を使わせてしまったことを詫びる。おかしな距離感のままに、私たちは歩く。日が昇り、空気が細やかに光り始めていた。綺麗だ、と思う。逆光の木々と、その縁を滑る光と、何も無い空間を満たす冷たい空気と。
「この森は」
 私は、言う。
「ほんとうに、何も無いんですね」
 イェンが、わずかに振り返り、笑った。
「人間も、やがてはこうなる。何もかも失って、ちゃんと、空っぽになるよ」
 そして、こんなところにいると、そういうことばかり考えるのだと、付け加えた。私は彼の言葉の意味について考え、そしてすぐに、考えるのをやめた。
「考えても、仕方ないことだと思います。少なくとも私は、どんなに長くとも、あと数十年もすれば消滅しますから」
 イェンは、私の言葉に、わずかに驚いたようだった。
「可笑しいですか」
「いや。予想外だった」
 何が、と問う。
「消滅、という表現だよ」
 消滅。
「自分の死をそういう言葉で表すのは、あまり一般的ではないように思うね、僕は」
 そうだろうか、と思う。
 そうかもしれない。
 自分の死について語る人間なら、いくらでも見てきた。死ぬ。逝く。神の御許へ行く。あるいは永遠の別れ。あるいは永い眠り。確かにそれらは、消滅とイコールではない。
「多くの人はね」
 イェンは言う。
「自分が消えるとは思っていない。自分が生きた痕跡は残り、誰かがそれを見ては、自分の存在を感じてくれると思っている」
 人は、消滅するべきだろうか。ふと、そんな考えが浮かんできた。なんの前触れもなく、唐突に。まるでこの死んだ森が、私に問うかのように。
 そうしているうちに、遠く、白い巨大な建物がいくつか、寄り添うように建っているのが見えてきた。あれだ、とイェンが言った。気付いたときにはもうずいぶん近くまで来ていて、気付かなかったことが不思議だった。周囲に溶け込みすぎているから、かもしれない。外壁には汚れが目立ち、いくつものヒビが走っているのが遠目にも分かる。窓ガラスは割れ放題だ。とうの昔に放棄された建物であることは、疑いようもない。
 きっと、外壁の白い塗装は、緑の中では目立っただろう。異質な存在として、周囲と反発しながら存在していたのだと想像できた。それが今では、すっかり周囲の風景に馴染んでいた。森の木々も、コンクリートや石造りの建物も、朽ちてしまえば大きな差がなくなってしまうのかもしれない。あるいは、朽ちることで両者の間に親しみのようなものが生まれ、歩み寄ったのかもしれない。
 近づくにつれて、管理センターだという建物がよく見えるようになった。中央にひときわ大きな建物がそびえ、それを取り囲むように大小いくつかの施設が建っている。さらにその周りを、城壁のような背の高い壁がぐるりと囲んでいた。荒れ果てた建物が白くそびえる様は、大昔の城砦のように見える。
「まるで、お城ね。大昔の、おとぎ話の。欧州には今もそういうのが残っているけれど」
 その言葉に、数歩先を行くイェンが、控えめに笑った。
「囚われのお姫様もいるしね」
「……お姫様?」
 こちらの疑問は無視して、イェンは右手を差し出した。
「先ほどはもう使われていないと言ったけれど、もちろんそれは建て前だ。気を付けていっておいで」
 私は、差し出された手を握る。
「ありがとう。助かりました。……あなたは、ここに用があるわけではないのですね」
「今はね」
「またお会いすることになりますか?」
「先のことを知った気で語るのはよそう。僕は、君の仕事には興味がない。それについては、お姫様がちゃんと迎えて、応対してくれるだろうからね」
 引っかかる言い方だとは思ったけど、それ以上、何も聞かなかった。いずれ何らかのやっかいな形で関わることになるのかもしれないし、これきり二度と会うことはないのかもしれない。それは、今ここで考えることではない。
「じゃあ、僕はこれで」
 そう言って、イェンは私に背を向けた。
 そして少しして振り返った。
 言い忘れていた、と。
「囚われのお姫様に、よろしく。できれば、ここから連れ出してやってほしい」
「お姫様っていうのは……」
 冗談じゃなかったんですか、と問い返そうとしたとき、物騒な音が、私の言葉を遮った。
「銃声?」
「ああ、あのお姫様、銃を持っているから」
 気を付けて、と言い残し、イェンは今度こそ、背を向けて行ってしまった。

     
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